VRゲーム中に急にPCが落ちてFanがフル回転になる問題について
VIVE Pro2を使用していると急に画面が真っ黒になってFanがフル回転になる問題に年末年始悩まされて、最終的に解決というか対処療法を見つけたのでそれの記録
症状
- VRゲーム中に画面が消える
- PCモニターの画面も消える
- Fanがフル回転になる
- 音声・VRのトラッキングは生きたまま(トラッキングについてはコントローラーの振動で判断)
- FPSの低下等、パフォーマンスの低下が発生せず突然落ちる
- 非VRゲームでは上記症状は出ない
結論を述べるとFanCtrlを使ってGPU/PCケースFanの回転速度を80%一定で回す
こっから先は何をしたのか知りたい人向け
まずPCスペックが💩なのでは?と思われそうなのでPCスペックを記載
PCスペック
- CPU:i7-12700KF
- GPU:RTX3080
- メモリ:CMK16GX4M2D3600C18 x2(32Gb)
- M/B:Z690 UD DDR4
- 電源:RM1000x
それなりのスペックなので当然VR Readyはグリーン
やったこと
GPUドライバーを古いバージョンに変更
結果:効果なし
SteamVR・VIVEコンソール再インストール
結果:効果なし
VIVEドライバーの削除・再インストール
結果:効果なし
Windows10のクリーンインストール
結果:効果なし
なんとなく、ソフトウェア側の不具合と根拠のない考えを持っていて、Windows10のクリーンインストールまでやれば何とかなるだろと思っていたのでここまで来てやっと「本当に熱で死んでるのでは?」という考えに至った。
なら冷やせば良いだろということでFANを全開で回す方法を模索することに。
PCケースFanはBIOSで設定してるけどGPUのFanはBIOSでは設定出来ないし、ケースFanについてもいちいちBIOS開いて設定変えるのが面倒くさいのでFanの回転速度を自由に変更できるソフトを検索。
検索したところFanCtrlがシンプルで良さそうだったのでDL
すべてのFanの回転速度を80%で回しながら1時間近くH3VRをプレイ
結果一度も落ちることなくプレイすることが出来ました。
blenderで一度挫折した人は「blender1年生の教科書」を買って再挑戦してみてほしい
「blender1年生の教科書」との出会い
- お仕事は医療機器の電気系エンジニア
- 3DCG未経験(過去に1度blenderに触れて速攻で挫折)
- 美術は中高6年間で4以上の評定を貰ったことが無いぐらい苦手
- 今まで絵を書いたりプラモデルを作ったり創作系の趣味経験無し
このように創作系とは無縁の人生を歩んできました。ただ漠然と「創作したい」という気持ちがあり、1年ぐらい前にblenderを始めてみたものの難しくて挫折してしまいました。
そして今年のGW。GWなんだから何かしなきゃと思いつつ、いつもの休日のように食っちゃ寝の生活をしていたところTwitterで天啓が降りて来ました。
【まもなく期間限定セール終了です】
— びび|blender (@kaeru_sippo0201) May 7, 2022
初心者向け講座『blender1年生の教科書』のリリース記念セールが、5/8(日)23:59で終了します。
セールはあまり頻繁には行わない予定です。この機会を逃すと4,000円損しちゃうのでお見逃しなく!
限定価格で受講する👇https://t.co/Co1ZxKbtZT
再挑戦したいと思いつつ、やらずにいたblenderの初心者向け講座!しかもセールで4000円も安い!!もうすぐセールも終わっちゃう!!!
とにかくGWに何かやりたかった私はすぐに飛びついてクレジットカードの番号を入力してしました。
そんな創作能力0の私がblenderデビューのきっかけとなった「blender1年生の教科書」のレビューみたいなものと1ヶ月で作ったもののまとめです
「blender1年生の教科書」のレビュー
結論
やってみた感想
blenderの使い方を体系的に学べる
「初心者向けチュートリアル」はYoutube上にたくさんあります。どのチュートリアルも丁寧に作られていて、とてもわかりやすいのですが、そのたくさんあるチュートリアルから、自分に適切なレベルのチュートリアルをピックアップして学んでいくのは難しいと思います。
この講座はblenderのインストールから始まり、作例3つを通してblenderを学んでいきます。基本的な操作からモディファイアーの設定、レンダリングなどなど色んな要素が詰め込まれているのですが、この様々な要素が体系的に学ぶ事が出来るので、ただチュートリアルに沿って作例を作るのでは無く、基礎をしっかり抑えながら学べます
操作の説明が丁寧
「X軸にそって移動します」とか「縮小します」みたいなことを言われても初心者はとっさに対応出来ない……
ただこの講座では「Gキーを押したあとにXキーを押してX軸にそって移動します」や「Sキーを押して縮小します」のようにショートカットを操作毎に説明してくれるので迷うこと無く進める事が出来ました。しかもこのショートカットキーの説明を数時間に及ぶ講座全体で操作毎に説明してくれるので、講座が終わった頃には頻出するショートカットキーを自然と覚える事が出来ました。
単純な説明では無く「何でこうなるか」の解説がある
私が1年前にblenderに触れて挫折した理由は「言われた通り作ってモノは出来たけど、操作一つ一つについてはよくわからない」の積み重ねによるモヤモヤのためでした。
この講座では、「この操作をすると何故こうなるのか」をしっかり解説してくれるので、モヤモヤを抱えずに進める事が出来ます。
動画が見やすい
講座の動画は細かく章分けされており、5~30分ぐらいの動画に分かれています。
1つの動画が短くなっているため、残業で疲れた帰って来たあとでも「1本だけやるか……」とちょっとずつ進める事ができました。
動画講座終了後も役に立つ
動画講座を購入すると各講座のまとめとショートカットキー一覧のPDFがDL出来ます。
ショートカットキー一覧は講座内で使用したショートカットキーが網羅されており、blenderを触ってる時に横に表示しておくと良い感じです。
そして各講座のまとめは動画を見直すほどじゃないけど講座の内容を思い出したいときや、講座でやった覚えがあるけどどの講座か忘れてしまったなんて時に非常に役に立ちました。
まとめ
期間限定セールに釣られて購入しましたが、とても良い買い物でした。
この講座が終わったあとに、Youtubeのチュートリアルも色々とやっているのですが、この講座で基礎をしっかり抑えられているので、挫折したときと比べると理解度が全然違いました。そして何よりblenderを触ることが楽しくなりました。
1ヶ月で作ったもの(チュートリアル以外)
だいたい平日は1時間。休日は3~5時間ぐらいblenderを触って作ってきたもの。
#blender初心者タグの作品と比べると大した作品では無いですが、絵心も何も無い自分が1ヶ月でここまで作れるようになったのは自分でもちょっと驚きです。
キーボードとマウス
講座直後に作ったもの。手元にあったキーボードとマウス。
モディファイアーの配列を使わずにキー一個一個を作ったり、今思うとかなり無茶な作り方をしている…
マウスも上手に作れなかったのでちょっと遠目にレンダリングして誤魔化してる…
スピーカー
講座後にいくつかチュートリアルをやったあとに作ったもの。
UV球をぶった切るだけだろ~と思って作り始めたら、面の部分がちょっと凹んでいたり、振動板の周りに厚みや隙間があったり思いの外時間がかかった。
スマートウォッチ
愛用しているSKAGENのスマートウォッチ。
ベルト部分は一枚板なので巻けない。
田舎の駅
初の風景に挑戦。
ホームのディテールとか遠景は時間がかかりすぎて全然作れなかった…
特に視界が広い景色だと遠くのオブジェクトまで作らないとスカスカになってしまうのでいい感じのHDRI画像で誤魔化しました。
おむらいす食堂のらいす
ほぼ迷うこと無くガシガシ作れた作品。あと単純にらいすがかわいくて作ってて楽しかった。
アニメーションもオブジェクト自体をまるごと動かすぐらいなら結構簡単に出来て驚いた。
おむらいす食堂のらいす作ったよ!
— つっきー (@ronpte_) 2022年6月15日
初アニメーション!!#おむ描き#blender初心者 #blender3d #b3d pic.twitter.com/U9G06cUou2
ぽこピーが好きすぎて一人で聖地巡礼に行った話
Twitterでちょこちょこ旅行ツイートはしていましたが
思い出の記録と後の巡礼者のためにまとめてみました
聖地の情報ソース
聖地について参考にした情報は下記2つです
ぽんぽこさんのツイート
🌟ぽんぽこ聖地?めぐり🌟
— 甲賀流忍者ぽんぽこ🍃たぬき! (@ponpokoka) 2019年4月28日
GW甲賀市いくよーっ!!!て言ってくれてる人がチラホラいたので簡単に急ぎだけどまとめました〜🦝🍃🍃
ぜひ!ド田舎甲賀市を!!
そこまで期待せずに!!!
たのしんでね!!!!
観光の写真とか感想は #ぽんぽこかしこい でツイートしてくれるとうれし〜! pic.twitter.com/KCgPdDbZxZ
一昨年のGWにツイートされたものなので最近の動画の聖地はありませんが、動画に出て来ていないぽんぽこさんのオススメスポットもあります
ぽんぽこ&ピーナッツくん非公式wikiの聖地巡礼ガイド
地域ごとにわかれており出てきた動画も掲載されています
現在は凍結中とのことで左のwikiメニューにリンクが無い点に注意
計画立て
行きたい場所をGoogleMapで保存してホテルだけ予約するほぼノープランで行きました
これが良くなかった。移動手段が車だったので何とかなるだろと安易に考えていましたが、計画はしっかり立てた方が良いですね……思ったより全然回れませんでした……
1日目
滋賀への移動
自家用車で滋賀へ向かいました
神奈川県からだと滋賀まで渋滞なしで5~6時間かかります
土山SA
上りでも下りでも同じ場所に合流するタイプのSAなので、どちらからでも忍者たぬきを見ることが出来ます。建物各入り口にそれぞれ違う忍者たぬきが居るので要チェックです
やっと滋賀に入った pic.twitter.com/DoyHIAe5cg
— つっきー (@ronpte_) 2021年12月22日
スパリゾート雄琴 あがりゃんせ
琵琶湖周辺に到着した時点ですでに17:00
延暦寺や浮御堂に寄りたいと思っていましたが、拝観時間が終わってしまったのと久々の運転で疲れていたのでそのままスパリゾートのあがりゃんせへ
あがりゃんせ!#ぽんぽこかしこい pic.twitter.com/oiuwh1oBFb
— つっきー (@ronpte_) 2021年12月22日
ピーナッツくんが動画内で食べていた「肉吸い」は受付の向かいにある「葦の花」で頂くことが出来ます
あがりゃんせで食べた肉吸い定食
— つっきー (@ronpte_) 2021年12月22日
お肉とネギと豆腐だけのシンプルなスープだけど出汁が関西風の上品な味付けでめちゃ美味しかった pic.twitter.com/Oba9vLpcPT
サウナで整い夕飯を食べたあとはリクライニングチェアで日が沈んだ琵琶湖を見てのんびり
琵琶湖ホテル
本当は贅沢Weekでぽんぽこさんが泊まっていた「炎の里信楽の宿 小川亭」に泊まりたかったのですが、公式サイトからだと2人以上じゃないと予約が出来ず諦めてしまいました
実は楽天Travelからだと1人でも予約出来ます
琵琶湖ホテルは琵琶湖のほとりに建つ高級ホテル。平日で朝食夕食無しであれば1万円弱で宿泊可能です
全室琵琶湖を一望出来るようになっており、自分は30Fの部屋でした
ホテルの部屋が自分の家より広くて草 pic.twitter.com/icpegOMcyX
— つっきー (@ronpte_) 2021年12月22日
#ぽんぽこかしこい pic.twitter.com/gY19U48Z1z
— つっきー (@ronpte_) 2021年12月22日
琵琶湖の夜景 pic.twitter.com/As9AS84yiM
— つっきー (@ronpte_) 2021年12月22日
2日目
琵琶湖
朝、琵琶湖の周りを散歩しました
琵琶湖に沿って遊歩道があり散歩にはうってつけの環境です。寒かったですが、景色も良くてとても清々しかったです。ビワイチやってみたくなりました
鳥さん🦆 pic.twitter.com/Q8n6uLgq37
— つっきー (@ronpte_) 2021年12月23日
歩いていて「ここAirTag探しの場所じゃん!」と気づきましたが予習して来なかったので何となく見覚えあるなぁぐらいでこれという写真を撮れなかったのが残念…
帰宅してから動画で確認したら、ピーナッツくんのAirTagが隠された場所の横を通っていました
のぼり窯カフェ
贅沢Weekでぽんぽこさんが訪れていたのぼり窯
実際に使用されていた窯の中でコーヒーとスイーツをいただけます
のぼり窯の魅力はカフェだけではありません!なんと行ってもそこら中にあるたぬきの置物がスゴイ
想像の10倍はたぬきの置物がおいてあります
一つ一つ表情や風合いが異なるので一個一個眺めてるだけでも楽しいです
のぼり窯カフェまた行きたいな pic.twitter.com/Sg3drHDjw8
— つっきー (@ronpte_) 2021年12月28日
個人的イチオシたぬき
信楽駅
信楽駅前のクソデカ狸 pic.twitter.com/cSCvmF3Jhz
— つっきー (@ronpte_) 2021年12月23日
コロナ対策版サンタさんになっていました。こういうの好き
澤善
たぬきバーガーが食べられる澤善
レストランと売店が併設されおり、レストランは基本的に土日祝のみ平日は要予約になります
平日に予約せずに行ってしまったのでたぬきバーガーは食べられませんでした…
併設されている売店ではたぬきバーガーで使用されているたぬき味噌3種が売っていたので購入しました
鶏鳴の滝
ぽんぽこ24の滋賀TIMEで紹介された鶏鳴の滝
対向不可の細い道の先に駐車場があります。乗っている車がCX-5で車幅が結構あり、昔似たような道で対向車に出会い、数十メートル泣きながらバックしたトラウマを思い出して日和って諦めました…
軽自動車でも待避所を用いないとすれ違えない感じなので行かれる方はご注意を
山田牧場
こちらもぽんぽこ24の滋賀TIMEで紹介された山田牧場。鶏鳴の滝の近くにあります
平日だったので牧場系パリピはいませんでした
売店で売っているチーズケーキが濃厚で美味しかったです
帰宅
山田牧場を出た時点でまだ14:30でしたが神奈川まで5~6時間かかるので泣く泣く帰宅。
家についたら20:00でした
感想と反省
行けた場所はあまり多くありませんでしたが、ぽこピー聖地巡礼とても楽しかったです。
人生で初めて聖地巡礼をしてみましたが、「あっこれ動画で見たやつだ!」ってなるのが凄く楽しい。
それと単純に観光地として良いところばかりだったので、ぽこピーを知らない友人を連れてぽこピー沼に落とすきっかけにしても良いなと思いました。
反省点はちゃんとプランを立てなかった事です。観光地の情報を調べるだけでは無くてぽこピーの動画をしっかり確認しどの辺が映像になっているか調べてから行くべきでした。次回行くときは動画のスクショを保存してスマホで確認出来るようにして行きたいと思います。
今回の巡礼では琵琶湖の南西側と信楽周辺を訪れました。
地図で見るとわかるように滋賀のごく一部の地域しか訪れてないんですね。彦根城や琵琶湖バレイなど聖地では無い人気観光地も沢山あるので、次回は二泊三日で聖地巡礼&滋賀観光に行きます!
【ネタバレなし】Paradise Killerレビュー
Paradise Killerについて
レビューの前にまずこのゲームは何なのか、どんなゲームなのかに触れておきたいと思います。
現実離れした世界、パラダイス島。そこで捜査オタクのレディ・ラブ・ダイにしか解決できない殺人事件が起きた。オープンワールドを探索し、証拠を集め、容疑者を尋問しよう。どの容疑者も告発できるが、有罪にするには裁判で立証しなくてはならない。誰が有罪なのか、決めるのはあなただ。
このあらすじを読んだとき、「パラダイス島と言う変わったリゾート地で起きた殺人事件を探偵である主人公が捜査するゲーム」と思いました。
しかしこのゲームはそんな単純な世界観のゲームではありません。より詳しいあらすじを読んでみると…
あらすじ現実離れした島。死んだ宇宙人を蘇らせようとする悪質な人間たちの文明。密室殺人。
パラダイスは数千年ごとに再生する島だ。そこではエイリアンを崇拝する者たちが堕落した神々に力を与え、いつの日か復活させるべく宇宙に向けてサイキックパワーを放っている。だがその力は各島を崩壊させようとする悪魔たちの興味を引いた。その悪行は議員が新たなリアリティを創生するまで続く——。
システムは完璧ではないが、いつか——次の島、パーフェクト25になれば完璧なものになるだろう。だが再生の前夜に議員が殺害され、パラダイスも殺されてしまう。
そのあおりを受けて、捜査オタクのレディ・ラブ・ダイが犯人捜しのために亡命先から呼び出された。これはあらゆる犯罪を終わらせるための犯罪なのだ。
事実とは何なのか? 真実とは? 二つは同じものなのだろうか?
再生する島?エイリアン?悪魔?パーフェクト25?一体何を言っているのか全く理解できません。
このゲームは特殊な世界観を元に殺人事件の調査をするゲームです。そのためプレイヤーは殺人事件の調査と共に、この世界の仕組みについても調査し理解していく必要があります。
ゲームの流れ
ゲームは大きく分けて探索パートと裁判パートの2部に分けられます。
探索パートでは殺人現場の調査・証拠集め・容疑者の取り調べを行い、
裁判パートで探索パート集めた証拠・証言を元に誰が犯人かを証明することになります。
逆転裁判のように探索→裁判→探索→裁判…と繰り返すわけでは無く、裁判が始まったらエンディングへ一直線となります。そのため十分な証拠を集めた上で裁判に挑みましょう。
一方で探索が不十分な状態で裁判パートに進むことも出来て、全く捜査せずに裁判を行うことも出来てしまいます。捜査の完了を完全にプレイヤーに委ねるこのあたりはPainscreek killingを彷彿とさせますね。
レビュー
良い点
密度の高いオープンワールド
オープンワールドの大きさはそれほど大きくありません。端から端まで移動するのも数分で可能なぐらいの大きさです。
ただマップの密度がとても高く、「何かありそう」と思った場所には必ず何らかのアイテムが置かれていたり探索する楽しみを味わう事が出来ます。
素敵な音楽
探索を彩るVaporwaveな曲がとても心地よく、ゲームクリア後にOSTを買ってしまいました。特にエンディングの曲が最高です。
独特な世界観と容疑者たち
ビビットなカラーの月
これを見るだけで一部のマニアはすぐにピンと来ると思います
Paradise Killerは3D上に2Dのキャラクターが描かれるため「ダンガンロンパ」に似ているゲームと思われがちですが、Paradise Killerは須田ゲーへの熱いリスペクトが込められたゲームです。
クセの強いキャラクター達・すぐには理解出来ない世界観・哲学的な会話などPS1・PS2時代の須田ゲー(シルバー事件やKiller7や花と太陽と雨と)を彷彿とさせる要素がてんこ盛りで須田ゲーマニアならまず買って損はしません。
悪い点
後半の島の探索
探索はとても楽しいのですが、後半になるとほとんど探索が済んでしまい、容疑者がいる場所の移動ばかりになってしまい、ちょっと作業感を感じてしまいました。
探索仕切ると面白さが弱まるのはオープンワールドゲームの宿命ですが、もうちょっと島の変化など発生してほしかったです。
優秀すぎる相棒「スターライト」
集めた証拠・証言はスターライトと言う端末に自動で記録され、容疑者ごと・事件ごとにフォルダリングされます。さらに証言の中から重要な部分を適切に記録してくれるため、容疑者の偽証や意味ありげな情報に惑わされる事がありません。
そのためプレイヤーはほとんどメモを取る必要が無く、後からスターライトの分類された記録を見るだけで事件の概要を把握出来ます。
一見するととても便利で良い点と取れますが、個人的にはPainscreek killingやHer Storyのような紙とペンが必要なゲームが好きなので、スターライトはあまりにも優秀すぎると思いました。
難易度が低い裁判パート
裁判パートでは、各事件について容疑者を指名するのですが、逆転裁判のような容疑者の供述の矛盾を着いたり、反証として証拠を突きつけたりする要素はありません。
容疑者を指名すると証明については、情報を出す順番を選ぶぐらいしか無いのが残念でした。
日本語翻訳について
プレイ当初は会話があまりにも頭に入ってこないため、翻訳が微妙なのか…と疑いましたが、世界観のクセが強すぎて理解が追いついていないだけでした。
誤字脱字がちょっと目立ちましたが、日本語翻訳はしっかり出来ていて直訳で意味がわからない事やキャラクターの口調が急に変わるということも無く、世界観に慣れてからはストレス無くプレイ出来ました。
また、看板や広告の文字まで翻訳されておりちゃんと力を入れて翻訳されているなと思いました。
まとめ
こんな人におすすめ
- 須田ゲーが好き
- 適度な謎解きが好き
- オープンワールドを探索するのが好き
- 適度な謎解きゲームが好き
こんな人にはちょっと…
- 現実的な世界観で探偵になりたい人
- 紙とペンが必須で難易度の高い謎解きゲームを求める人
- 探索が面倒と感じてしまう人
A Rogue Escapeレビュー
A Rogue Escapeレビュー
脱出ゲームかと思ったらローグライトだった
Steamの新作VRゲームを暇なときに見ているのですが、久々に「おっ!」と思った作品が「A Rogue Escape」でした。
スクリーンショットや説明文の「この場所から逃げ出すことが出来るかもしれない」を見て勝手に脱出ゲームだと思って即購入。
実はこのゲーム、脱出ゲームと言うよりローグライト要素のほうが強いんです。
ロボット操作ローグライトゲームに脱出ゲームのエッセンスを加えた感じのゲームでした。(あとから気が付いたんですが、タイトルが「A Rouge Escape」でした。)
ゲーム序盤
主人公(自分)は労働施設から逃げ出した労働者。なんとかNauticrawlに乗り込むことが出来た場面からゲームがスタートします。
目の前にはレバーやトグルスイッチやよくわからないメーターの数々。説明も何も無いため完全な手探りでNauticrawlの起動から始めることになります。
起動までの説明が書かれたタブレット端末が置いてあるので、それに従ってまずはNauticrawlを起動。
レーダーを頼りに、周囲を探索し脱出を目指します。
もっと色々解説したいんですが、このゲームの醍醐味は「手探りでNauticrawlの操作方法を探る」なので、これ以上の序盤の解説はやめておきます。
ぜひ自身の手でNauticrawlの操作を習得してみてください!
レビュー
VRゲームとして操作が良く出来ている
個人的にVRゲームの評価の一つとして「VRらしい操作方法か」を結構重視しています。
そういった観点でこのゲームはVRらしいゲームだと思いました。複雑なコントローラーの操作は全く無く、基本的にトリガーボタンと腕の動きしか使いません。
スイッチを押したりレバーを動かしたり直感的に操作でプレイすることが出来ます。
また計器が適度に散らばっているのもいい感じでした。視点移動が必要になるので、VRらしさがより強まって面白かったです。
Nauticrawlの操作の習得が面白い!
繰り返しになりますが、このゲームの醍醐味は「手探りでNauticrawlの操作方法を探る」です。
エンジンのかけ方もわからない状態から始まり、徐々に操作の方法やスイッチの機能がわかって来て、EDを迎えるころには歴戦のNauticrawl乗りになっていることでしょう。
序盤の手探り状態も楽しいのですが、操作に慣れてきてからも楽しい。
いろんな計器を確認しつつ、スイッチを切り替え、思った通りにNauticrawlを操作する自分に酔えるゲームです。
ローグライト要素はそこまで強くない
始めの方で「ローグライト要素のほうが強い」と書きましたが、「脱出ゲーム要素と比べ、ローグライト要素のほうが強い」と言うだけで、ローグライト要素自体強いわけではありません。
Nauticrawlが操作不能になるとゲームオーバーとなり最初からになります。
ローグライトゲームだとポイントを使って~という要素がありますが、このゲームは「自分自身の経験」以外、強化したり持ち越したりする要素はありません。また、ランダム要素もなかったように思います。
そのため、ローグライト要素は「何度もゲームオーバーになって経験を積み次に挑戦する」程度でした。
ボリューム不足(?)
前述のとおりランダム要素がありません。そのため数回のプレイでEDまで行けてしまいました。
プレイ時間は2.4時間で実績の解除は17/18個
行っていないエリアや残り1個の実績もありますがちょっとボリューム不足かなと感じました。
日本語が一部変…
一部日本語が変な箇所が見受けられました。ただNauticrawlが損傷を受けるとモニターの文字が乱れる演出もあったので、もしかしたらデータ破損の演出の可能性も…
どちらにせよプレイに支障が出るレベルではありません。
まとめ
ボリューム不足ではありますが、VRゲームとしてしっかり作られていて面白かったです。
新作VRゲームを眺めていると、ストアの画像を見るだけで「あぁ…」となってしまうゲームが多い中、このゲームはしっかりVRとして面白いゲームにしようと言う心意気を感じました。
Nauticrawlの無骨な操作とVRの操作がいい感じにマッチし、VRゲームとして重要な「プレイしているだけで楽しい」をしっかり演出出来ていて時間を忘れてプレイしてしまいました。
ちょっとしたヒントと序盤の動画
序盤のエレベーターが止まってから進めない!
ちょっとここで数分詰まりました…
ヒントは「コントローラー操作で足元のリフトが上下する」ことと「かなり高い位置まで上げることが出来る」ってことです。
機能にはすぐに気が付いたんですが、VRゲームによくある身長補正機能かと思い込んでしまったのが敗因でした…
序盤の島からの脱出までの様子
※このゲームの醍醐味は「手探りでNauticrawlの操作方法を探る」なので、動画を見ずにプレイしたほうが断然楽しめます。