A Rogue Escapeレビュー
A Rogue Escapeレビュー
脱出ゲームかと思ったらローグライトだった
Steamの新作VRゲームを暇なときに見ているのですが、久々に「おっ!」と思った作品が「A Rogue Escape」でした。
スクリーンショットや説明文の「この場所から逃げ出すことが出来るかもしれない」を見て勝手に脱出ゲームだと思って即購入。
実はこのゲーム、脱出ゲームと言うよりローグライト要素のほうが強いんです。
ロボット操作ローグライトゲームに脱出ゲームのエッセンスを加えた感じのゲームでした。(あとから気が付いたんですが、タイトルが「A Rouge Escape」でした。)
ゲーム序盤
主人公(自分)は労働施設から逃げ出した労働者。なんとかNauticrawlに乗り込むことが出来た場面からゲームがスタートします。
目の前にはレバーやトグルスイッチやよくわからないメーターの数々。説明も何も無いため完全な手探りでNauticrawlの起動から始めることになります。
起動までの説明が書かれたタブレット端末が置いてあるので、それに従ってまずはNauticrawlを起動。
レーダーを頼りに、周囲を探索し脱出を目指します。
もっと色々解説したいんですが、このゲームの醍醐味は「手探りでNauticrawlの操作方法を探る」なので、これ以上の序盤の解説はやめておきます。
ぜひ自身の手でNauticrawlの操作を習得してみてください!
レビュー
VRゲームとして操作が良く出来ている
個人的にVRゲームの評価の一つとして「VRらしい操作方法か」を結構重視しています。
そういった観点でこのゲームはVRらしいゲームだと思いました。複雑なコントローラーの操作は全く無く、基本的にトリガーボタンと腕の動きしか使いません。
スイッチを押したりレバーを動かしたり直感的に操作でプレイすることが出来ます。
また計器が適度に散らばっているのもいい感じでした。視点移動が必要になるので、VRらしさがより強まって面白かったです。
Nauticrawlの操作の習得が面白い!
繰り返しになりますが、このゲームの醍醐味は「手探りでNauticrawlの操作方法を探る」です。
エンジンのかけ方もわからない状態から始まり、徐々に操作の方法やスイッチの機能がわかって来て、EDを迎えるころには歴戦のNauticrawl乗りになっていることでしょう。
序盤の手探り状態も楽しいのですが、操作に慣れてきてからも楽しい。
いろんな計器を確認しつつ、スイッチを切り替え、思った通りにNauticrawlを操作する自分に酔えるゲームです。
ローグライト要素はそこまで強くない
始めの方で「ローグライト要素のほうが強い」と書きましたが、「脱出ゲーム要素と比べ、ローグライト要素のほうが強い」と言うだけで、ローグライト要素自体強いわけではありません。
Nauticrawlが操作不能になるとゲームオーバーとなり最初からになります。
ローグライトゲームだとポイントを使って~という要素がありますが、このゲームは「自分自身の経験」以外、強化したり持ち越したりする要素はありません。また、ランダム要素もなかったように思います。
そのため、ローグライト要素は「何度もゲームオーバーになって経験を積み次に挑戦する」程度でした。
ボリューム不足(?)
前述のとおりランダム要素がありません。そのため数回のプレイでEDまで行けてしまいました。
プレイ時間は2.4時間で実績の解除は17/18個
行っていないエリアや残り1個の実績もありますがちょっとボリューム不足かなと感じました。
日本語が一部変…
一部日本語が変な箇所が見受けられました。ただNauticrawlが損傷を受けるとモニターの文字が乱れる演出もあったので、もしかしたらデータ破損の演出の可能性も…
どちらにせよプレイに支障が出るレベルではありません。
まとめ
ボリューム不足ではありますが、VRゲームとしてしっかり作られていて面白かったです。
新作VRゲームを眺めていると、ストアの画像を見るだけで「あぁ…」となってしまうゲームが多い中、このゲームはしっかりVRとして面白いゲームにしようと言う心意気を感じました。
Nauticrawlの無骨な操作とVRの操作がいい感じにマッチし、VRゲームとして重要な「プレイしているだけで楽しい」をしっかり演出出来ていて時間を忘れてプレイしてしまいました。
ちょっとしたヒントと序盤の動画
序盤のエレベーターが止まってから進めない!
ちょっとここで数分詰まりました…
ヒントは「コントローラー操作で足元のリフトが上下する」ことと「かなり高い位置まで上げることが出来る」ってことです。
機能にはすぐに気が付いたんですが、VRゲームによくある身長補正機能かと思い込んでしまったのが敗因でした…
序盤の島からの脱出までの様子
※このゲームの醍醐味は「手探りでNauticrawlの操作方法を探る」なので、動画を見ずにプレイしたほうが断然楽しめます。